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日々のこと

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20年後もこうやって話せるといい
20年後もこうやって話せるといい
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日記,エッセイ

響かせることについて
響かせることについて

本を読むということは本を自分のなかで響かせることでもある。響くこと、響かせること。これが楽しくて、面白くて、興味深くて、私は本を手に取る。

声もそうではないかと思った。例えば歌。聞いていて、閉じているなと感じる声もあれば、外へ外へと響く声もある。声に意志を乗せるイメージ。相手を意識しているかどうか、伝えたいものがあるかどうか。そしてそれを声に乗せることができているか。

閉じている歌は寂しい。まるで目隠しをしたまま歌っているかのよう。響かせている歌は意思がある。感情がある。

何かを伝える声だってそう。淡々と話す声と不器用でも伝えようとする声。伝わってくる熱意の違いはすぐに分かる。

伝え手の思いは声に宿るのではないか。

2025/4/5「響かせることについて」しずかなインターネットより

エッセイ

散歩と桜
散歩と桜

身体を動かしたくて久しぶりに遠くまで散歩に行くことにした。途中で本屋に寄ってゆっくりと棚を眺める。私の散歩は急がない。散歩の途中、しかも行きだというのに本を4冊買った。そのまま散歩の続きへ。中間地点のお店に立ち寄って折り返す。今度は桜をのんびりと眺めながら帰る。いつもと違って咲き初めの桜花。まだつぼみでこれから咲く木もある。咲き始めの桜は真ん中が薄紅色。つぼみはもっと紅い。

桜と言えば、茨木のり子さんの「さくら」の一節を思い出す。

さくらふぶきの下を ふらふらと歩けば
一瞬
名僧のごとくにわかるのです
死こそ常態
生はいとしき蜃気楼と


初めてこの詩を知った時、胸の奥がぎゅっと締め付けられた。

「死こそ常態 生はいとしき蜃気楼と」

毎年見る桜。生きてきた年数だけ私は桜を見てきたはずだ。あと何回見れるだろうか。もちろんまだまだたくさん見るつもりだけど、その一つ一つを大事にしたい。

帰宅途中に友人からお花見散歩に誘われた。もちろん行く。人と一緒に見る桜も楽しみだ。

2025/3/29「散歩と桜」しずかなインターネットより

日記,エッセイ

春を感じた日
春を感じた日

朝、家を出て「春が来た」と呟いた。

空気が明らかに違う。春の匂い、春の空気、春の風、春の陽射し。紛れもなく春だった。

空気の端っこには4月1日の雰囲気が漂っていた。新社会人がもうすぐ最初の一歩を踏み出す。もう社会に出て何年も経つのに、この時期は私も緊張する。何をすればよいのか、どう振る舞えばよいのか、何一つ分からなかったあの頃をまだ鮮明に思い出せる。あの頃の私に声をかけられるとしたら、そんなに緊張しなくていいんだよと伝えたい。

この春の柔らかい空気が好きなのだ。それはふわふわとしていて、霞のようで、一瞬で消えていく。そして心にふわりと幸せな気持ちを残してくれる。

さあ、今年の春を楽しもう。

2025/3/24「春を感じた日」しずかなインターネットより

日記,エッセイ

フルーチェの思い出
フルーチェの思い出

料理は得意ではない。基本的には毎日自炊をしていて、何かしら自分で作って食べているけれど、レパートリーは非常に少ない。凝ったものは年に数回しか作らない。そろそろちゃんと作れるようにならないとと思いつつ、寝る時間から逆算すると仕事から帰宅した後にゆっくりと夕食を作るのは難しい。書くこととしっかりとした夕食作りとを天秤にかけると、今のところ書くことに傾いているから。

小学生の頃、兄弟とフルーチェを作ってみた。牛乳を入れて混ぜるだけというとっても手軽なおやつ。それまでは週末に母に作ってもらっていて、その時初めて自分たちだけで作ろうとした。牛乳が確か200cc。この「cc」が当時の私たちには分からなかった。mlではなくてcc?計量カップだとどの線のところ?あれこれ話ながらえいやっと注いだ牛乳はどのくらいだったのか。出来上がったフルーチェはいつもと違う味がした。恐らく牛乳を入れすぎたのだろう。フルーチェってもっと美味しいものだった気がすると話しながら食べたのがフルーチェにまつわる思い出。以来、私は料理に苦手意識を持っている。

野菜嫌いとかそういうわけではないけれど、好き嫌いは多い。粉ものとかイカとかタコとか、小麦粉とか、牛肉とかetc。チーズは好きだけど、消化が苦手な気がするし、卵も何となく合わなくなってきて最近は食べていない。こんな感じで苦手なものを挙げていったら、それじゃあ普段何食べてるの?と聞かれたことがある。お米?と答えた。ご飯とみそ汁と納豆と。それがあれば私は十分。栄養という面では足りていないけどね。だからこそ、栄養をしっかりと摂取するという意味で、料理をもう少しだけ頑張ってみたい。

2025/3/16「フルーチェの思い出」しずかなインターネットより

エッセイ

4本目の万年筆
4本目の万年筆

どうしてもそのお店で万年筆を買いたくて、4本目の万年筆を購入した。

昨年の4月にインクを買ったお店。PILOTの「深海」とお店の方におすすめされた「山栗」を買って、「深海」は3本目の万年筆に入れて使っている。「山栗」だけまだ使えていなかったから、同じお店で万年筆を買って「山栗」を使おうと思ったのだ。

ご夫婦で営んでいるお店で、昨年訪れた時は女性の方が色々と教えてくれた。お店を主で切り盛りしているのは女性のようだったから、今回もそうかなと思っていたら、その日のお店の当番は旦那さんだった。

万年筆の初心者で今日はここで万年筆を買いたくて来たことを説明すると、すぐにおすすめの万年筆とその万年筆のどこが良いのかを教えてくださった。1年ぶりに訪れたお店はやっぱり素敵で、ご夫婦の「好き」で溢れていた。「最近お店のことでも新しいことを始めて、そこから色々と学んでいるんです」というお話を聞きながら、私も自分の「好き」とそれを感じる感性を大事にしていきたいと思った。

これでそのお店で出会ったインクと万年筆を一緒に使うことができる。ご夫婦のそれぞれからおすすめされたものを一緒に使うことになって、そしてその物語は自分しか知らないというのが面白い。と思いながらここに書いてみる。

手元には4本の万年筆。書き心地も色もインクも異なる万年筆。どれを使って書こうかと一瞬考える時間も愛おしい。4本あっても書く手段はたくさんあるから2日に1回は使う。眠らせておくのはもったいないし、楽しむために買ったのだからどんどん使うんだ。

お気に入りの万年筆で書くことを楽しむ時間を日常に持つこと。今の私のお守りだと思う。

2025/3/2「4本目の万年筆」しずかなインターネットより

日記,エッセイ

2本目の万年筆
2本目の万年筆

昨年の年末に万年筆を初めて買った。

1本目の万年筆はPILOTのLIGHTIVE。色は限定色のクレイ。インクは色彩雫の竹炭のカートリッジ。ロルバーンのノートに書いている毎朝のジャーナリングと夜のトラベラーズノートで使っている。スルスルと書けるのが気に入っている。竹炭の色も良い感じ。

実は1本目の万年筆を買う時は、最初はコンバーターを買おうと思っていた。でもそのお店ではちょうどPILOTのコンバーターが品切れで、代わりにカートリッジを買ったのだ。カートリッジは入れ替えも楽で良いのだけれど、どうしてもコンバーターを使ってみたくて、2本目の万年筆を買うことに決めた。

2本目は違うメーカーの万年筆にしようと思って探していると、SAILORの万年筆を見つけた。

SAILORの「プロフィットジュニア+10ゆらめく」だ。これは万年筆とコンバーター、インクがセットになっているもので、コンバーターを使ってみたかった自分にはちょうど良いものだった。

選んだのは青に近い色の万年筆。インクは「凍空(いてぞら)」。帰宅後、早速コンバーターを使ってみる。インクが上に上がってくるのを見るのが楽しい。「凍空」は青緑に近い色かな。竹炭に慣れていたからかもしれないけれど、少し薄い気がする。書き味はさりさりとしていて、書いているぞという感じ。ライティブがぬらぬら?としていてするする書けるのに対して、プロフィットジュニアはしっかりと書くための万年筆という印象を持った。

どのノートと相性が良いかを知りたくて、持っているノートを使って試し書きをしてみた。ロルバーンのノートは紙に色がついているからこのインクで書くとあまり目立たない気がする。MDノートに書くと、ライティブ(中字)よりも細くて小さな字が書けた。インクの発色もロルバーンよりも良さそう。トラベラーズノートにも書いてみる。こちらも良い感じ。色が少し薄い気がするけれど、独特な色味が面白い。最後にEDiTのデイリーノート。日記を書いてみる。ライティブだと少し書きづらいと感じていたけれど、プロフィットジュニアだと気持ちよく書ける。インクの色も紙と合っている。日記はこの万年筆で書いても良いかもしれない。

1本目の万年筆を購入してから2か月足らずで、2本目の万年筆を購入した。既に3本目も欲しいなと思っていたりする。というのも、PILOTの色彩雫の「深海」と「山栗」のインクボトルを持っているのだ。この2つのインクも万年筆で使ってみたい。複数の万年筆があれば、インクの入れ替えをすることなく、色を組み合わせて使える。そんなこともやってみたいなあ。

2025/2/11「2本目の万年筆」しずかなインターネットより

日記,エッセイ

読書について
読書について

しばらく前に人からおすすめの本を教えてと頼まれた。人に本を薦めるのって難しい。どうしようかなと思ったら、その人は今までに読んだことがある作家さんとを何人か挙げてくれて、読書はほとんどしないこと、だからこそすすめられた本を読んでみたいことを教えてくれた。こういう風に言ってもらえると、少しだけ紹介しやすい。

読んだことがあるという作家さんの本を紹介したら、すぐに読み始めたという。その行動力を見習いたい。本をあまり読まないと聞いたのに、1冊で完結する本ではなくて、うっかり上中下に分かれた本を薦めてしまった。とても読みやすい本だと思うけれど、そこは少しだけ反省。上を読み終わったそうで、感想を教えてくれた。嬉しい。

自分はどうかと言えば、最近は週替わりで関心のある分野が変わっている。西洋美術に興味を持ったかと思えば、翌週は哲学、続いて、短歌、今週は習慣について。興味がどんどん移り変わる。少しずつ齧りながら深めていく感じ。たぶん熱しやすく冷めやすいのだろうけど、完全に冷めたわけではなくて、ふとした時にまた熱くなる。熟成中と言えば伝わるだろうか。ある程度、吸収したら一度寝かせて思い出すのを待つのだ。だから同時並行で複数の分野の本を読んでいたりもする。ベースにある関心はこれらとは別にあったりするし、読書そのものへの熱も波のように揺れ動く。今は読書熱の期間。来週は分からない。

そんな感じで生きている。

2025/1/14「読書について」しずかなインターネットより

エッセイ

万年筆を使い始める
万年筆を使い始める

自分への贈り物として、万年筆を買った。

ガラスペンまで持っているのに何をいまさらと言われるかもしれないけれど、万年筆を買ったらインク沼から引き返せなくなると思っていて、買うのをためらっていた。

気になるけど、買わない。でも気になる…。今年はずっとそんな感じで過ごして、最後の最後に買うことにした。

友人に「休みの日に何をしてる?」と聞かれて、「最近は文房具に夢中。インクとかスタンプとか…」と話していたら、「万年筆は?」と尋ねられた。「万年筆は、まだ手が出せないかな…」と言ったものの、自分の発したその言葉で買う決心をした。

まだ何て言ってたら、いつまでたっても多分買わない。いつだったら買っても良いというのだ。だから、買ってみる。使ってみる。

万年筆は扱いが難しそうだけど、気軽に始められる万年筆だって売っているのだ。まずはそれから始めればよい。そう思って、買ってみた。

手始めに日記を万年筆で書いてみることにする。楽しい。ボールペンとは全く異なる書き心地。ガラスペンよりも楽に書ける。

ほら、使ってみればこんなに楽しい。

ついに万年筆まで手が届いた。たった1年でここまで来るなんて。

同時にやっとという思いもある。人よりものんびりとしていて、周りがどんどん先を走っていくのを見ながら、一つずつ階段を上って成長してきた。大人になってからもそう。周りはもうずっと先へ行ってしまったけれど、私は今、ようやく自分で、自分と周りの環境をコントロールできるようになった嬉しさを噛みしめている。

もっと自由に生きてよかったのだと。好きなものは好きだと言って良かったのだと。万年筆はその一歩でもある。

2024/12/26「万年筆を使い始める」しずかなインターネットより

日記,エッセイ

読書は移動中が捗る
読書は移動中が捗る

出かけるときは移動の電車の中で本を読むことにしている。

今はちょうど夢中になって読んでいる本があって、座れなくても立ったまま読んでいる。どうかすると家で座って読んでいるよりも集中して読めるのだ。

読める時間がはっきりと定まっているからだろうか。目的地に到着したら、読書は終了。次の目的に頭を切り替えて動き出す。

電車の中で本を読んでいる人はあまりいないよなあと思っていたら、昨日は同じ車両に単行本を読んでいる人がいた。仲間を見つけてなんだか嬉しくなる。

そういえば小学生の頃、読書に夢中になりすぎて一度下校時に歩きながら本を読んでみたことがある。今思えば、なんて危ないことをやってみたんだと思うけど、当時は歩きながら本が読めれば一石二鳥だ!と思ったのだ。二宮金次郎だって本を読んでいるのだから、できるはずだと。

挑戦してみて、これは思ったよりも難しいと思って一度でやめた。未来の自分からすると、一度でやめてくれて良かったと心から思う。それでも信号待ちの数分で本を読もうとしたり、当時の自分の読書への情熱はなかなか凄まじかった。

今も読書は大好きだし、時間を見つけて、時間がなくても読もうとするけれど、当時の私と比べると読書への体力が少し落ちた気がする。

それでも移動中の読書は捗るし、毎日本をバッグに忍ばせている。

読書への情熱はこの先もずっと持っていられると嬉しい。

2024/12/6「読書は移動中が捗る」しずかなインターネットより

エッセイ

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